思うままに


by abdulmajid0922
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』読後感の巻

録音テープ発見者の筆による、本書の発刊に至るメイキングを披露した「あとがき」がいい。

発見者が平岡家に宛てた録音テープの内容を公にすることの許可を乞う、思いっきり歯の浮くような美辞麗句を連ねたファンレターが圧巻である。


業界のプロフェッショナルである発見者の超絶技巧の熱い、熱い情を込めた思いに平岡家の遺族は胸を打たれたのであろう。

e0322201_10393498.jpg

TBS ヴィンテージ クラシックス 編
講談社


果たして、
録音テープに残されていた対談の三島由紀夫の肉声が活字になり、表紙には三島さんの精悍な面持ちの写真を用いて立派な単行本として出版された。


発見者の達成感に満ち溢れた北叟笑むようすが目に浮かぶ。


社内ミッションの任務遂行中にこの録音テープを発見したときの彼の雀躍りした姿を読者は想像に難くない。

業界のプロフェッショナルである発見者の脳裏に燦爛とひらめいたひとことを読書は想像に難くない。

「これは売れるッ!」

録音テープの対談を活字にしただけでは書店に並べたとき見た目の商品としては弱い。

検討した結果、
対談の内容を考慮して『太陽と鉄』を付録につけてページを増やすとこの定価がとれる。


買う方も、買う方だよと

泉下の三島由紀夫は例の如く呵呵大笑しておられよう。


本書の商品化の実現に至った発見者はさぞかし呵呵大笑しておられよう。


本書のあとがきに、三島家、三島家とあるが頭の中で平岡家と修正して読了せし。


『癩王のテラス』を引用すれば、

三島由紀夫の肉体は滅びても、三島由紀夫の精神こそずっと商品となり永遠なのだ。青春こそ不死なのだ。



[PR]
by abdulmajid0922 | 2017-08-17 10:31 | Comments(0)