《花魁(渓斎英泉による)》フィンセント・ファン・ゴッホ の巻
2017年 08月 26日
オリジナルは江戸の浮世絵師、
渓斎英泉《雲龍打掛の花魁》
大判錦絵竪二枚続 73.1cm×25.8cm
千葉市美術館
雑誌「パリ・イリュストレ」1886年5月「日本特集 45号・46号 」の
表紙に掲載された浮世絵を見て、ゴッホはグリッドを使い拡大して仕上げました。
19世紀フランスにおいて、娼婦はしばしば鶴や蛙と呼ばれました。
ゴッホは偶然ではなく、その意味を理解して描いています。
花魁の周りに描かれた動植物はすべて他の浮世絵からの借用です。(Google Arts & Culture)
『Van Gogh & Japan
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』
展覧会場では、ゴッホが引用した丹頂と蛙とが描かれているオリジナルを展示しています。
(Wikipedia)
《タンギー爺さん》
Le Pere Tanguy 1887年
油彩/カンヴァス 92cm×75cm
ロダン美術館
《花魁(渓斎英泉による)》が背景の右に描かれています。
『Van Gogh & Japan
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』
展覧会場では、奥山儀八郎の複製
『ゴッホ作 《タンギー爺さん》による版画』1952年
が展示されています。
『Van Gogh & Japan
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』
北海道立近代美術館〜2017年10月15日迄
展覧会場は、
青い上着を点描技法で描き上げた 《画家としての自画像》1887年から始まり、
次に並ぶ作品は観覧者にはサプライズ企画です.......。
《ポプラ林の中の二人》1890年で終わる素晴らしい展覧会です。