二人で110歳
2013年 04月 29日
ピッカピカに磨いた靴が泣いている。彼女は相変わらず、
颯爽と待ち合わせ場所に10分前に登場。アイラインが
きつかった。傘を持っていない。問う間もなくレストランへ
途中喋りっぱなし。グラスを持ち上げ赤ワインを口に含む時
ワインをじっと見つめる彼女の瞳、飲み込む喉、官能。
追加ドリンクオーダーをしてもなを、喋喋喃喃。
長居は迷惑だろうと創業45年のJazz喫茶へ場所替え。
相合傘で歩いた。腕と腕がぶつかる男と女。道を急いだ。
白髪好々爺が持って来たコーヒーはぬるかった。
時は過ぎアイスティー、味が無く薄く昔は交換させたような
物。会話がそんな不満を吹き飛ばした。彼女は時計を見た。
「 何時? 」「5時半 」6時間ノンストップペシャリ愉快愉快。