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思うままに


by abdulmajid0922
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白樺派の巻2

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個人主義的な理想を主張し、個性の尊重を基調とし、新しい文学、芸術と思想を生み出した「白樺」は14年間、160冊を発行しました。
・柳 宗悦(むねよし)1889~1961。叔父が明治44年に建てた千葉県我孫子の別荘に住み、陶芸家バーナード・リーチは窯も作りました。後の日本民藝館設立にあたり宗悦に協力します。大正4年に志賀直哉夫妻、5年に武者小路実篤夫妻が移住します。我孫子は「白樺」の拠点になります。
・有島生馬1882~1974。学習院は初等科6年から通い志賀と親友になる。イタリア留学後、同人になりセザンヌを紹介し、柳 宗悦「僕は確信を持ってセザンヌを支持する」と書きました。竹久夢二との交流は深く、1934年雑司が谷の夢二の墓地に碑を建て「竹久夢二を埋む」と揮毫しました。
・岸田劉生1891~1929。1912年に「白樺」に参加。セザンヌ、ゴッホ(武者小路実篤が「白樺」で紹介)に絶大な影響を受ける。模倣に近い物であり、「露骨にそのような描き方をした」と述べています。デューラー、レンブラント、ルーベンス、ゴヤの影響を受けながら自分の様式を模索して1918年(大正7年)「麗子五歳之像」を完成。
・武者小路実篤1885年~1976。思想面での代表者。精神的に中心となります。個人主義の肯定。「自我中心主義」明治43年にロダンの喜寿を祝い、第2巻第8号で「ロダン特集」を組み、本と手紙(書いたのは柳 宗悦) を送り、お礼とお返しに編集部へ3点の彫刻が届きました。「ムンク特集」を組みました。
白樺派の活動が如何に重要な功績を現代に残されたかがお分かり頂けたでしょう。
画像:すべて北海道大学構内です。
by abdulmajid0922 | 2013-11-28 04:41 | Comments(0)