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思うままに


by abdulmajid0922
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東京都豊島区の巻

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1・雑司ヶ谷霊園内のアスパラガス(ユリ科)の赤い実。
原産地・地中海東部
花言葉「何も変わらない・勝利の確信・私が勝つ.....」
昔、贈答用、お見舞いに、花屋さんはアスパラガスの茎を添えて包んでくれた時代が有りました。
1922年(大正11年) 北海道、岩内町で初めて栽培されました。

2・夏目漱石と妻鏡子の墓。
妻(半藤一利氏の妻末利子氏の祖母)
は妹婿に設計を依頼し、出来上がったのがこの「安楽椅子」型です。
左側には「夏目家之墓」です。
「夢十夜」第二話の僧侶、鎌倉円覚寺の釈 宗演による戒名です。戒名の揮毫は漱石の生涯の親友、菅虎雄です
(彼は漱石を松山に行かせ、熊本に行かせた男です。東京帝国大学で二人が出会って居なかったら、坊っちゃんは書かれなかったでしょう)
漱石は、正岡子規、中村是公、狩野亨吉と良い友人と出会い、木曜会の門下生に囲まれ、幸せを自分で作った人です。
鈴木三重吉への手紙には「ー肝癪が起ると妻君と下女の頭を正宗の名刀でスパリと斬ってやりたい。妻は何だか人間の様な心持ちがしない。」とほほ---。
漱石は癇癪の字の様に、漢字には兎に角、無頓着な人で当て字が多いので気を付ける必要が有ります。「兎に角」も漱石の造語です。「猫」では魚のサンマを三馬と書いています。
お参りしていながら、頭の中は「こころ」でいっぱいでした。
つまり、こころは頭の中に有るのです。
出身地・現在の新宿区喜久井町。そもそも夏目家の土地でした。喜久井は、夏目家の家紋です。井桁の中に皇室と同じ菊の御紋が入っていました。後の法改正により改められました。

3・4・竹久夢二の墓。
繊細な夢二を常に励まし、元気を与え、希望を持たせた有島武郎の弟、「白樺」で日本にセザンヌを紹介した有島生馬の揮毫です。柔らかい文字の何と美しい事よ。うっとりしてしまいます。
明治45年、28歳で「宵待草」の詩を書きましたが、夢二は待宵草(マツヨイグサ)を間違って覚えていたのです。
出身地・現在の岡山県瀬戸内市。
夢二郷土美術館があります。
群馬県渋川市には、竹久夢二伊香保記念館があります。

5・都電荒川線に沿って道草の途中。
昔の暮らしを再現しています。奥から紅梅、連翹(レンギョウ)、千両、菊が設えてあります。
情緒があり、好い企画です。
黒澤明の「夢」を見るようです。

6・永井荷風の墓。
左側は父「禾原(かげん)先生墓」損傷は関東大震災で倒壊したためです。
中心に長男・永井荷風墓。
右側は永井家之墓。
谷崎潤一郎が心酔した作家です。
三鷹、禅林寺の鷗外の墓を幾たびかお参りしたという荷風です。今や大きく育った二本の樹と槇の垣根をめぐらした、一際風情があり、優雅なお墓です。都電荒川線踏み切りの警報音がなっています。
出身地・旧東京市小石川区

7・鏡花 泉鏡太郎墓。
南池袋のサンシャインシティが見えます。
泉鏡花は尾崎紅葉に師事します。
森鷗外「電車の窓」では鏡花の女が登場します。「瀧の白糸」、「草迷宮」、衣笠貞之助の「婦系図 湯島の白梅」には有島生馬の甥で有る、森雅之が出演しました。
名作を沢山、残しました。
出身地・石川県金沢市。
金沢市には泉鏡花記念館が有ります。

8・都電荒川線 雑司ヶ谷駅。
サンシャインシティビルが見えます。駅は霊園のすぐそばです。明治36年に都電が開通して以来、唯一残るこの路線は荒川区南千住・三ノ輪橋~新宿区西早稲田間、30駅、約12km区間を49分間かけて時速13kmで走行をします。大人160円です。
踏切の警報音が懐かしみを帯びて、童心に帰ります。

敬愛する作家たちの墓参が出来、とてもしあわせです。雑司ヶ谷霊園では学生風から片足は棺おけに入っておられる方々迄、たくさんの人でした。思い残すのは、平岡公威の多磨霊園。日本橋で生まれた谷崎は京都の法然院だ。大変だ。大変だ。処方された薬物コンプライアンスをしっかり守って又、挑戦しようっと!
by abdulmajid0922 | 2014-02-02 09:44 | Comments(0)