思うままに


by abdulmajid0922
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若冲と蕪村の巻

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・美術館入り口の大きな写真の
左側の作品

与謝蕪村(よさ ぶそん) 筆
(1716-1784)

《鳶・鴉図》(トビ・カラスズ)
重要文化財

双幅
紙本墨絵淡彩
京都 北村美術館蔵

会場では
[第7章 翁の時代 ]
に展示されています。

激しい風雨にじっと耐える一羽のトビ

寒い雪の中にじっと耐える二羽のカラス

二つの掛軸の二種の
鳥は向かい合う方向に描かれています。


「狂言」のような浮世絵の世界ですが、ここに描かれた山水画は「能」の世界の印象です。

目で味わう時間が長ければ長いほど悲しみが胸のうちにじんわりと込み上げてきます。

不思議な体験をしました。

*会場での全作品の中で
最も印象に残る作品です。


与謝蕪村の他の展示作品から印象深い

《飲中八仙図屏風》
18世紀
六曲一双
紙本着色

計12曲のうちの
1曲と12曲のみに「赤」を着色しています。
これが群を抜いて素晴らしい作品になっています。

酒に酔った李白は客人に支えられています。

《老松図屏風》
1781年
六曲一双
紙本金地墨画

目を瞠る金屏風です。


・入り口の右側の作品

伊藤若冲(いとう じゃくちゅう) 筆
(1716-1800)

《象と鯨図屏風》

六曲一双
右隻の象の部分です。

紙本墨画
寛政9年(1797年)
滋賀県 MIHO MUSEUM蔵

初めて見た時は、
描きあげる対象の目のつけどころに驚いたものです。

白い象の牙は金属製の如く、
鋭く描かれています。

若冲 晩年の作品です。
彼岸の鯨は此岸の象を招いているのだろうか。

海水の中を進もうかよそうか思案しているような愛らしい象です。
象の眼差しは
「老松白鳳図」の鳳凰
「白象群獣図」の象の眼差しと同じです。


伊藤若冲の他の展示作品から印象深い

《寒山拾得図》

双幅 個人蔵

左側の軸の微笑む寒山が可愛らしく、鹿爪らしい顔をして観る者の心を和らげてくれます。

蕪村の《寒山拾得図》も展示されています。


《髑髏図》(どくろず)
一幅
京都 宝蔵寺蔵

掛軸です。

目で見て心地よいものばかりが
世の中にはあるわけじゃないと
言わんばかりの何でも
自由に描ききる若冲の
行動力には敬服します。


《蔬菜図押絵貼屏風》
六曲一双 1796年
紙本墨画

京都の青物問屋の育ちらしく、
12曲すべてに一種の大きな野菜を
描いています。


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展示リスト

生誕三百年
同い年の天才絵師

若冲と蕪村
Celebrating Two Contemporary
Geniuses:Jakuchu and Buson

東京都港区
東京ミッドタウン ガレリア3F

サントリー美術館にて

2015 03/23
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by abdulmajid0922 | 2015-03-29 11:54 | Comments(0)