思うままに


by abdulmajid0922
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ヘリオトロープ Heliotrope の巻

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ヘリオトロープ Heliotrope
シソ科・キダチルリソウ属

学名:Heliotropium arborescens L.

英名:Heliotrope

和名:キダチルリソウ(木立瑠璃草)

別名:匂い紫、香水草

原産地:ペルー、エクアドル

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花言葉:誠実、忠誠心、陶酔....

葉の色、形、花の色、香りすべてが素晴らしい花です。

一度、
ヘリオトロープ(キダチルリソウ)の
香りを嗅ぐとすっかり虜になってしまいます。

*夏目漱石「三四郎」の中で
白いハンケチに染み込ませた香水のヘリオトロープの香りを美彌子は
三四郎の顔へ持っていくのです。

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夏目漱石「虞美人草」
1907年 明治40年「朝日新聞」

《四》

東京は目の眩む所である。

元禄の昔に百年の寿を保ったものは、明治の代に三日住んだものよりも短命である。

余所では人が蹠であるいている。

東京では爪先であるく。

逆立をする。

横に行く。

気の早いものは飛んで来る。

小野さんは東京できりきりと回った。 

きりきりと回った後で、眼を開けて見ると世界が変っている。

眼を擦すっても変っている。

変だと考えるのは悪るく変った時である。

小野さんは考えずに進んで行く。

友達は秀才だと云う。

教授は有望だと云う。

下宿では小野さん小野さんと云う。

小野さんは考えずに進んで行く。

進んで行ったら陛下から銀時計を賜わった。

浮かび出した藻は水面で白い花をもつ。根のない事には気がつかぬ。 

世界は色の世界である。

ただこの色を味えば世界を味わったものである。

世界の色は自己の成功につれて鮮やかに眼に映る。

鮮やかなる事錦を欺くに至って生きて甲斐ある命は貴とい。

小野さんの手巾には時々ヘリオトロープの香がする。(青空文庫)



生花店では見たことがなく、
身の回りにはない
ヘリオトロープですが、
会場では
あちこちのハンギング作品に使用されています。


札幌市中央区大通公園の催事
「ハンギングのある風景」にて。


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by abdulmajid0922 | 2015-07-07 12:00 | Comments(0)