思うままに


by abdulmajid0922
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

『フランク・シャーマン コレクション』展 の巻

e0322201_12083125.jpg
戦後の1945年11月から1957年にかけて日本に滞在した元GHQ民政官Frank Edward Sherman (1917-1991)はマサチューセッツ州のケープコッドで生まれました。


本展ポスターに使用されたハリウッドスターのブロマイドのような軍服姿のフランク・E・シャーマン

『1946年 奈良にて』


枝垂れ柳の幹にもたれ、猿沢池に望む興福寺の五重塔、強い審美眼をもつフランク・E・シャーマンの美意識の高さが一目瞭然。

構図はまるで浮世絵の世界です。

e0322201_12090315.jpg
伊原宇三郎画
《フランク・シャーマン像》1950年
油彩/カンヴァス  46.0×38.0cm


彫刻家、画家、デザイナーでもあったフランク・E・シャーマンは十四歳のときから藤田嗣治に強く憧れていました。

e0322201_12140561.jpg
フランク・E・シャーマンの進言により1949年、日本を離れニューヨークに向う藤田嗣治を見送る岡田健三と川端実。
photo by F.E.Sherman

バスに書かれた文字が懐かしい.....。

e0322201_12152314.jpg
・北海道立近代美術館 1F
『近美コレクション 名品選』ではフランク・シャーマンと交流があり、板橋区の凸版印刷にあった「シャーマン・ルーム」にも出入りしていた荻須高徳の油絵『薪炭屋』1954年 が展示され、
藤田嗣治が描いた愉快な漫画が見られます

2F会場ではイサム・ノグチの作品も展示され、

ガラスケースの中の展示品は、
・1951年、日本教育版画協会を設立した大田耕士の凸版印刷会社 シャーマン様宛にローマ字で書いた滑稽な季節の手紙、切手は3銭、4銭、7銭

・1956年NYから渋谷のワシントンハイツに住むシャーマン宛の猪熊弦一郎の書簡は、
展覧会のチケットのような一枚の紙に二人のメッセージが書かれています、
NYでの展覧会に見にきて欲しい、
セリグラフが沢山できた。
絵が2枚売れた。.......

米つぶほどの大きさの文字で小さな紙面に隙間なく書かれた猪熊弦一郎の文章にはシャーマンを愛し、慕い、信じている気持ちがようく表れているのです。


フランク・シャーマンが撮影した往時の貴重な写真も数々展示されています。

・NYにて猪熊弦一郎夫人の手料理の大皿を持ち上げて貪り食う棟方志功

・禿頭のイサム・ノグチ

・藤田嗣治が加筆して仕上げた二曲一隻の金屏風、二人の裸婦像図『Flowers』の前でワイシャツにネクタイ姿の土門拳がフランク・シャーマンの写真アルバムに収められています。

e0322201_12163921.jpg
図録
『河村泳静 所蔵 

フランク・シャーマン コレクション

あるアメリカ人が見た戦後日本美術』

北海道立近代美術館にて
〜6.24.迄、公開中です。


全く知らなかった彼の存在と功績。

戦後日本の若い芸術家たちを成功へと導き、支え、寄り添い生きたフランク・エドワード・シャーマンを大いに称え、顕彰すべきと感じます。


本展覧会の一観覧者は、
是非、フランク・シャーマンと彼ら男たちの美しき友情の映画化を望む次第であります。


今後に展開されるフランク・E・シャーマン コレクション展覧会を楽しみにしております。


Apr.24.2018

[PR]
by abdulmajid0922 | 2018-04-24 12:07 | Comments(0)