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2015年 05月 17日 ( 1 )

リラ冷え の巻

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リラ=ライラック

和名:ムラサキハシドイ(紫丁香花)
モクセイ科・ハシドイ属

学名:Syringa vulgaris

英名:Lilac ライラック

仏名:Lilas リラ

原産地:
東ヨーロッパ・バルカン半島〜アフガニスタン


札幌では、毎年 五月
ライラック(リラ・ムラサキハシドイ)の花が一斉に咲き出す頃には
折角春めいて暖かくなってきたのに再び、寒さが戻ってくるのです。

この時期の「花冷え」のことを
榛谷美枝子さんは更に美しく
「リラ冷え」と称されたのです。


花の香りをお届けできないことが
大変に残念です。


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白いライラックの花は、辺りに一際強く薫り立ち、道行く人の足を止めるほどです。


明治二十二年(1889年)
北星女学校の
創始者であるサラ・クララ・スミス先生がNYの自宅からライラックの
苗木数本を携えて帰国しました。

スミス先生は、お世話になりました宮部金吾植物園長にその内の一本をプレゼントしました。


北海道大学農学部附属植物園では、
今日尚、その原木が色褪せることなく紫の花を咲かせています。


画像:札幌市中央区大通公園にて


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榛谷美枝子(俳人)
はんがい みえこ

大正5年(1916年)
現在は広い広い菜の花畑で有名な
北海道 現滝川市江部乙町生まれ-
平成25年(2013年) 札幌にて逝去
享年 96

榛谷美枝子さんの創作された季語《リラ冷え》が登場する・句集・があります。


昭和43年(1968年)8月l日発行の
・句集・「雪礫」より

昭和二十二年
いたづらの 雪の礫か 悲しけれ

昭和二十九年
リラ咲くと 聞き札幌へ 途中下車

昭和三十五年
リラ冷えや すぐに甘えて この仔犬

昭和三十六年
花冷えの 熱き紅茶に 酔ひ心地

昭和三十七年
リラ冷えや 睡眠剤は まだきいて

昭和三十九年
リラ冷えや 美術講演 パリのこと

昭和四十一年
リラ冷えや 十字架の墓 ひとところ
リラ冷えや 落付かぬ日は 廊下拭く

昭和四十二年
白きリラに 音なく降れる 雨かなし
花冷えに つづくリラ冷え ただ悲し




昭和三十五年(1960年)
ライラックは市民投票に
より「札幌市の木」に指定されました。


画像:・句集・雪礫

昭和八年以降四十二年までの作句中より

挿絵は夫の一木万寿三画伯が担当しています。

札幌市中央図書館蔵
by abdulmajid0922 | 2015-05-17 08:24 | Comments(0)