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2016年 01月 31日 ( 1 )

金子一成 《近春》の巻

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《近春》94cm×75cm
金子一成 筆

・晴天の日のお昼前の風景

・南の空から注がれる紫外線が見えるほどの油断できない強い冬の日差し

・雪山の斜面の上といえば、青い空と光リ輝く白い雲

・空の色より青色が濃く伸びた樹木の影
で日差しの強いことがわかります。

大地=白地に青
大空=青地に白の美しい対比で金子先生の楽しみながらお描きになっている様子が伺えます。


観覧者の脳内にはヴィヴァルディ「四季」の中から言わずもがなオープニング「春」が流れております。
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・トドマツやアカエゾマツの常緑樹のような黒い木立の合い間に見える若く明るい緑色

陽光をいっぱいに浴びて雪の大地にそびえる樹木の生命体は、
金子先生の抱えるたくさんの患者たちの生命体に見えるのです。

生命讃歌を描いているように思います。

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北海道ではどこの市町村でも見られるとても親しみのある景色です。
道産子の誰にでも体験したことがあろう雪山遊び


《近春》を見ていますと郷愁と感傷が頭の中でむくむくと台頭してきます。


・画面全体に漂うとても清潔な空気と輝き眩しい陽光とをふんだんに描いています。
(これがこの絵の最大の魅力です。)

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樹木の枝ぶりの筆さばきは観覧者に突き刺さってくるような激しさを感じます。しかし
厳寒を耐えた樹木の生命力の強さを見て取りますと我が身の引き締まる思いがいたします。

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元気が湧いてくる美しい素敵な絵です。

*一幅の絵は一服以上の薬でございます。


病院内の滅多に歩かない所の廊下で見つけた風景画
患者の灰色の脳はこの絵によって
一気にセロトニン色、アドレナリン色になっています。


金子一成先生 ありがとうございます。


設置場所:札幌医科大学附属病院
外来棟1F東側廊下
by abdulmajid0922 | 2016-01-31 09:14 | Comments(0)